独男、日々を飛ぶ

独りぼっち男の日常

たばこと点滴

今日姉から怒りの電話がかかってきた。


入院中の親父の見舞いに病院に行った時のこと


姉が駐車場に車を停めようとしたところ、どうも見たことがある人が点滴台をぶら下げながらいるなと思ったら親父だったそうだ。


その手にはたばこ。


昨日僕もお見舞いに行って来た。
まだ24時間点滴をしており、食事すら始まっていない。
摂取していいのは水分のみ。


家で吐血した親父の入院については過去記事をご覧ください。


吐血して救急車で運ばれ、まだ食事も始まっていない患者が点滴をしながらパジャマ姿で病院の建物の外で隠れてたばこを吸っている。


こんなバカげたことがあっていいのだろうか。
事実僕の父親のことである。


病院内にはセブンイレブンがあるが、まさかこのご時世病院内の売店では売ってないだろうしどうやってたばこを手に入れたのだろう。


思わず姉も怒り、親父もバツが悪そうな顔をしていたという。


家では毎日酒を飲み、昼過ぎまで寝ていてたばこもプカプカ。
もう70過ぎた爺さんなので、好きなようにすればいいだろう。
借金してまでやってるわけではなく、自分の年金でやっているのだ。
現にこれまでさんざん癌の手術や抗がん剤をやって苦しい思いをしているのに、健康に気を使う様子は一切なく好き放題やっている。


でもね。


今は入院中である。
それも食事も始まっていない、24時間点滴をしている。


通りがかった人はそんな患者を見てどう思う?
それを医者や看護師が知ったらどう思う?


あまりにもデリカシーがなさすぎる。
いくらなんでもそれはないんじゃないだろうか。
いくらなんでも周りに失礼なんじゃないだろうか。


我が父親ながら情けない。
ほんと情けない。


そしてイライラする。
姉も全く同じくあまりにも呆れてイラついたので僕に電話してきたようだ。


こんな世の中だ。
病院に運んでくれた救急隊員に謝れと言ってやりたいほど怒りが込み上げた。