独男、日々を飛ぶ

独りぼっち男の日常

出口と崩壊②

前にいた職場は、給料明細は紙でもらっており、福利厚生や年末調整をはじめとした手続きも全て紙媒体の書類を使っていました。


逆に今の職場は、すべてパソコンで管理されています。
休みや残業手当などはパソコンのマイページで申請、給与明細は閲覧します。
手続きは基本自分でパソコンで行うのです。

 同じ系列でもこんなふうに異なることがあるのだろうかと、当時はかなり驚きでしたね。


しかしある時偶然、部下の残業時間や有給取得日数、健康診断の結果などの個人情報を上司がパソコンから見られるということを知りました。

 

nadeemsan.hatenablog.com



前にも書いていますが、
職場をはじめ、親兄弟にも自分の病気のことは誰一人伝えていません。
言い方を変えれば「隠して働いて」います。

ただ、会社の健康保険部署の担当者だけは知っています。僕は多額の治療費がかかっており、公費負担を受けているからです。
医療費控除の手続きのため会社の健康保険部署の担当者にだけは書類等を提出しなければならず、そういった理由から僕の病気のことを把握しています。
ただ、保険担当の部署は本社にあるため、担当者と直接顔を合わせたことはありません。

ですが、上司はいつでも自分の個人情報を閲覧できる状況にあるわけです。
パソコンで僕の個人情報を見れば、そこには「僕の秘密」、医療費控除を申請していることなどが書かれている。

会社内の個人情報などあってないもの。
いつどこでばれるか、という思いが常にあります。

ばれて会社に居づらくなる。
普通に働くことが出来ない状況になることは容易に想像できる。
だから僕はどうしても「自分の病気」を隠したい。

それが唯一の生活を守る術なんです。