独男、日々を飛ぶ

独りぼっち男の日常

カナリアと埠頭

定期的に襲ってくる「何の為に自分は生きているのか」という疑問。


今まさにそのループの中にいる。


答えは「誰かから必要とされていないから」ということも分かっている。


やり場のない思いというか、居ても立っても居られないような気持ちなり、本当に人間廃業したくなる。


生きている価値などないという感情に支配され、何もかもがどうでもいいと思うようになる。


それでも毎日仕事には行くし、日常生活も送るのだけれど。



この世から消えて無になりたい。
それしか頭にない。


胃薬が手放せない。



「人」という字は棒と棒が支え合っていると武田鉄矢が言っていた。
広義の意味ではその通りだ。
農家の人がいなければ米も野菜も肉も僕は食べることが出来ない。


では狭義の意味ではどうだろうか。
僕は「人」という字の棒が1本ない。
ただの数字の1だ。


ならばもはや人である必要はない。




いっそ深海魚のエサになりたい。

眉間と裂傷

今日プールで泳いだ後にシャワーを浴びていたら、突然隣で鈍い音とともに「ゴン」という音がしました。


嫌な予感がして思わず「えっ」と声が出ましたが、見ると隣で人が倒れています。


すぐに駆け寄り「大丈夫ですか?」と声を掛けました。


左の眉間がパックリ切れて流血しています。


抱きかかえると徐々に意識が戻り、その人は「頑張って泳ぎ過ぎたのか、ちょっとくらくらして。でも大丈夫です、戻ってきました」と言って、その場で少し休むと更衣室に歩いて行きました。



しばらくは立ち上がらない方がいい、監視員を呼んでくる、車いすを持ってくるなど色々提案したのですが、どれも「大丈夫」ですと言われるとあまりこちらも強く言えず・・・


更衣室まで戻るのを見届け、その後自分がシャワーから出た時にはその人はもういませんでした。


眉間のところ2cmくらい裂傷してかなり出血もしていたに加え、
顔面から倒れるくらいなので頭とか打ってないかとか心配なのですが、
それ以上のおせっかいは焼けず。


シャワー中で全裸ということもあったろうし、公共の場であまり見ず知らずの人に助けになりたくないという気持ちもあったのだろうと思います。
その気持ちはわかります。



でも状況的にせめて監視員くらい呼んで手当してもらえばよかったかなと、少しの後悔とともに帰宅しました。



無事に家について、頭とかに異常が出てなければいいのですが。



こういったことは他人事ではなく自分の身にも起こりうることであり、
突発的な事故や体調不良は怖いな・・・と身につまされる思いになりました。



僕にもいつ訪れてもおかしくないのだから。

しまじろうとハム太郎

最近職場に「個人向け積み立て投資商品」についての怪しい営業の電話がよくかかってくる。


断っているのに、何人か人が変わりその都度電話がかかってくる。


どこでどうやって僕の個人情報を手に入れたのかわからないが、名指しで電話がかかってくるため「~さんに外線が入ってます」と言われると出ないわけにはいかない。


最初の勧誘電話は、
「お仕事何時くらいに終わりますか?」と聞かれたので「18:00~19:00時くらいですが、その日によって異なります」と返すと「けっこう遅くまで頑張っちゃってる感じなんですね~」と言われた。


マジうぜえ。
おめーに言われたくねえわ。


その後丁重にお断りする。


つい先日もまったく同じ会社、でも違う人物から電話。

「申し訳ありませんが、先日も違う方に案内いただいたのですがお断りしましたので」と言うと「え?担当者の名前はなんと言いましたか?」と聞かれたので「名前までは覚えていないですが」と返すと「なんで名前覚えてないんですか?」と聞かれたので「名前までひかえているわけではないので」とさらに返すと「それおかしくないですか?」と食い下がってくる。


は?全然おかしくねえよ。
なんでおまえらの名前を覚えておかなくちゃならないんだよ。
ってか、何様だよ。
営業電話だろ。相手を挑発してどうすんの。


と、顔で笑って心で泣いて。
楽しく生きるどころではないって。

林檎と賜ふ

実家でりんごを3個もらいました。


もらいもののおすそわけだそうです。


自分にとって今年の初物。

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りんごは特別好きというわけではないので、自分で買ってまでは食べません。
したがってこうしてもらった時くらいしか食べる機会がありません。


個人的にりんごや梨は「甘さ」よりも「食感」命だと思ってます。
かじった時のサクッとしたあの食感。
日が経ってスカスカした食感だと途端に食べる気が失せます。
皮を剥いている時点で分かるし。


そういえば、初めて就職した職場の同期で「揚げたてコロッケのサクッとした食感が嫌い。時間が経って衣がしっとりになった食感の方がいい」と言っていた女の子がいました。


当時は「ありえない」と思っていました。
コロッケは揚げたてが美味いに決まってるじゃないか、と。



でも、世の中色々な人がいていいのだと思います。



僕のような奴以外は。

ぬか床と手紙

職場のパートさんにぬか床をいただきました。


いつも仕事で頼みごとをしたりしてお世話になっているので、夏の旅行のおみやげを少しばかり渡したのですが、その後「ぬか漬け好き?」と聞かれ「大好きです」と答えると、後日ナスが3本漬かったぬか床をそのままくれました。

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母親を早くに亡くしている自分にとっては、まさにおふくろの味。
いくらお金を出しても手に入れられないものです。


一緒に添えられた手紙には「いつもお仕事ご苦労様」と書かれていました。


おもわず「じーん」としてしまいました。



たまにすれ違って立ち話をすると「いいから早く結婚しなさい」と言われるのですが、それもこれも含めて、心配してくれているのだと思います。


そのパートさんの同居している長男も独身らしいので親心というか。




少し酸味のきいたナスのぬか漬けを食べながらパートさんのやさしさを感じていました。

化学と反応

最近ケミストリーをテレビでよく見かけます。


それもそのはず。


5年ぶりに活動再開したそうなのです。


僕はASAYAN世代であり、特にケミストリーは同年代。
学生だった当時よくカラオケで歌っていました。


デビュー曲の「PIECES OF A DREAM」は未だに歌詞見なくても間違えずに歌えます。(先日歌ってみたら歌えた)


昨日もNHKで二人が歌っているのを見ていたのですが、2人とも外見も歌声も大きくは変わっておらず、懐かしさでいっぱいになりました。


あの頃は良かったなぁと、感慨にふけります。


当時よく聴いていた音楽は、まるで過去に誘ってくれるタイムマシンのようです。

小籠包と超独男

何もすることがないからいつものようにネットでなんとなく航空券を見ていました。




そうすると以下の航空券が目に止まりました。


2月2日(金)11:45成田発  14:55台北

2月4日(日)6:40 台北発  10:35成田着


航空会社はLCCのスクート。

チケット代金は¥21580。
販売している代理店はHISの子会社「surprice!」です。


ちなみに同じ日程でスクートのホームページから買うと¥31686。
たしかホームページからだとクレジットカード手数料とかとられるよね。


なぜか「surprice」で購入した方が1万円も安く買えます。


しかも金曜出発で日曜戻り。
僕の場合、会社は有給をとって金曜を休めばいいだけです。


往路の時間は問題なし。
帰りの台北発が早朝のため夜中に空港に向かわなくてはなりませんが、成田には午前中に戻ってこられるのでその日は家でゆっくり休めます。


週末で2万ちょっとならいいな・・・と思いました。
1泊1000円ちょっとのドミトリーにでも泊まれば、旅費は25000円くらいで済みます。


台北や韓国ならツアーで行ったほうが手軽で送迎もついていて値段も安かったりしますが、ここ最近の台湾は人気のせいか飛びつくほどの安い値段設定を見かけません。
しかも安いツアーはLCC利用ばかりですし。


僕は機内が苦手ですが、台北までの3時間くらいならなんとか機内食やドリンクサービスなどの時間潰しアイテム・イベントがなくても我慢できます。


この値段ならいいな・・・と思いました。


台北には3年前に一度行ったことがあります。
飛行機の乗り継ぎを利用して半日だけの滞在でしたが日本人が多く、たまたま入った小籠包の店でテーブルが相席になったのも日本人2人組でした。



楽しそうに料理を分け合って食べる彼女たちをみて、
「誰かと一緒だと色々食べられていいな」とその時思ったものです。


台湾とか韓国は飯が美味いので、グループで行ったほうが色々なものを注文してシェア出来て楽しいと思うのです。
美味しいものを食べたら、誰かと共感したいものです。


だから誰か一緒に行こう、って誘える人いるかな・・・と考えましたが、ものの5秒で答えが出ました。


いないわ・・・。


一人で台北行ってもな・・・。


結局そんなふうに思いました。


台北あたりなら一人より二人の方が楽しめるのではないかと思うけど、
そもそもその発想が間違っていました。


一緒に行く相手がいないのですから。


撃沈。