独男、日々を飛ぶ

独りぼっち男の日常

錨と碇

北海道地震で妹さんが行方不明になっている男性がインタビューで次のように話されていました。

「熊本の地震でも他人事で北海道は大丈夫だろうと思っていた」


また、両親が遺体で見つかり祖母がまだ行方不明という男性は、


自衛隊の方たちが両親をきれいな姿のまま見つけてくれて感謝しています。だから祖母ちゃんも早くきれいな姿で見つけてほしい。でもこの全てが夢だと思いたい」



男性の涙を見て、僕が死んでもこんなふうに涙を流してくれる人はいないなと考えていました。


人生は時に予期せぬことが起こる。
それは遅かれ早かれ誰にでも。


僕は31歳の時に予期せぬ病気が発覚しました。
でもそれは人より早かっただけ。


ただし、大切な人を失うという喪失感は何にも代えがたい苦痛だと思う。
僕が経験した自分の病気なんかよりも。


喜んでくれる人がいるならいくらでもこの命を差し出したいと本気で考えてしまう。


それでも明日はやって来る。