独男、日々を飛ぶ

独りぼっち男の日常

家なき子と菅井きん

 

先日菅井きんさんが亡くなっていたと報道されました。


享年92歳。


大往生だと思います。
晩年は施設に入居されていたそうで近年はテレビで拝見する機会もありませんでしたが、僕が菅井きんといって真っ先に頭に思い浮かぶのは「家なき子」でのババア役。


僕は安達祐実と同い年くらいなので、「家なき子」はもろドンピシャの世代です。
毎週土曜の夜9時が楽しみで仕方なかった。


なので、僕と同世代の方であれば「菅井きん家なき子のババア」とイメージする方も多いのではないかと。


窃盗団の頭で一見とてつもなく嫌なくそババアなのですが、実は愛情深く、窃盗団の子どもたちのためにこっそり貯金をしているという役。


しかし、そのうちの一人が妊娠して男に捨てられると「人間なんか信用するからこんなことになるんだ。信用できるのは金だけだ」と吐き捨てます。


強烈なキャラクターが多かった家なき子の中でも、特に印象に残っています。


最後すずを抱きしめようと手を伸ばすも突き放し「お前は雑草になるんだ」と諭すシーンは号泣でした。


とても素敵な女優さんでした。


ご冥福をお祈り申し上げます。