老いと黄昏
僕の生活を支えてくれている生命線、近隣の産地直売所の半額お惣菜。
最近不漁が続いている。
原因は分かっている。
他のハイエナが強敵揃いなのだ。
彼らは百戦錬磨。
軽トラックに乗ってやってくる輩も多い。
自分など彼らの中に入れば若造にすぎない。
狩りの経験も技術も彼らには適わない。
ここの人間模様を見ていると、おひとりさまらしきハイエナも見かける。
その姿に自分の未来を重ね合わせ少しだけホッとする。
日本列島に寒波が押し寄せ部屋が超寒い。
それなのに下に住むお姉ちゃんは部屋の窓を開けている。
僕は暖房をつけた。
やっぱり下のお姉ちゃんは変わっている。
そして僕も変わっている。
そんなことしか考えることがないからだ。