ドレミとpha
ザ ノンフィクション 2017年6月18日 17 06 18
今日のフジテレビ日曜14時の「ザ・ノンフィクション」は2週続けての38歳ニートの男性を追った後編でした。
物語の主人公、現在38歳のphaさんは京都大学出身の超高学歴。
しかし働くことに意味を見いだせず、同じ考えをもつ人たちと4人で共同生活を送っています。
以前にも特集されたことがあり、今回はその数年後を描いた続編になります。
実際今のphaさんは、アルバイトを始めたそうです。
同じような考えの人たちがネットを通じて集まり、彼は家族や仕事での繋がりが苦手な人たち、行き場のない人たちの「居場所」となるところを作ろうとしています。
そこに似た境遇の人々が集まってくる。
会社でも、家族でもない繋がりを探す生き方。
僕にはがん闘病中の父と、他に兄弟が2人います。
そして、今のところ正社員として働ける仕事もあります。
将来の孤独死回避に向けて老人ホームに入れるようせっせと貯金しています。
でも仲間はいない。
今回の「ザ・ノンフィクション」の登場人物たちとは逆です。
どちらが幸せなのでしょう。
お金があっても仲間がいない。
仲間がいても定職がない。
幸せの定義は人それぞれ。
価値観にとって異なります。
登場人物は全然ニートで定職がないわけではなく、なんらかの形で収入を得ている人たちの集まりなのですが、でも今回のザ・ノンフィクションを見ていて、仲間と暮らし同じ境遇の人たちと語り合う姿や絆をとても羨ましく思いました。
それは、心からの人との繋がりや絆はけしてお金では買えないものであり、心の豊かさとは、人との繋がりによって感じられるものだからです。
そういった意味では、僕は誰とも心の繋がりのない貧しい人。
日曜の昼間にも畳み掛けられるように孤独を思い知らされます。
今日の放送回でも46分過ぎくらいのところから「生きて~る、生きているー」とサンサーラが流れますが、僕よりも彼らの方がよほど生きている実感と素敵な笑顔をしているでしょう。
最後にナレーションで又吉が「仕事がなくても、お金がなくても、仲間がいれば生きていける」と言います。
友人も一人もいない自分はテレビを消し空を見上げ大きくため息を吐き出しました。
空が堕ちてしまえばいいのに。