独男、日々を飛ぶ

独りぼっち男の日常

いつかと今

いつか~しようと思ってやらないでいることってたくさんあります。

いつか読もうと思って読まない本
いつか着ようと思って着ない洋服
いつか片付けようと思って片付けない押し入れ
いつか会おうと約束して会わない友達

私の母は10年前に癌で死にました。
その痛みに苦しみ、苦しんで苦しんで死んでいきました。
私が母から聞いた最後の言葉が「苦しい」でした。

母は出かけることが好きで、よく一人でもぷら~っと近場の温泉へ出かけたり、買い物に出かけたりしていました。

私が高校3年の時に初めて癌にかかり、それまでは仕事をしながら家事・子育てで忙しく、癌になったあとは痩せて体力がなかったり、抗がん剤治療をするなどで、遠くへは旅行したことがなく、いつか北海道へ行きたいと言っていました。
魚介類、とりわけサザエが大好物の母でした。

私も旅行好きな母に「いつか連れていってやるからね」と言っていました。

ですが、母は結局北海道に一度も行くことはなく、
私も母を北海道へ連れていくことはなく母は死んでいきました。

その時に思いました。

「いつかやろう・やりたい」と思ってもいても、その「いつか」は永遠に来ないかもしれない。

たとえばですが、焼肉が食べたいとして、「今日は平日で帰りも遅いから次の休みの日にでも焼肉を食べに行こう」と思っても、明日死んで食べられなくなる可能性だってあるわけで。。。。
そしたらきっと後悔しますよね。

この流れですと、林先生の「いつやるの?」「今でしょ」になりますが 笑、
林先生がテレビに出始める前から、母の死を通して同じことを思っていました。

でも、ついつい後回しになっちゃうんですよね。

「明日死んでもいいように今日を生きる」


そんな生き方が出来ている人はどのくらいいるのでしょうか。