独男、日々を飛ぶ

独りぼっち男の日常

叔母と世話

GW10連休中あまりにもやることがない僕は、87歳の叔母の家に行って来ました。


というか、友達も恋人もいない自分がどこか行くところがあるかと考えると老いた一人暮らしの叔母しかいません。


30代の男性の考えうる行ける場所が老いた叔母の家だけというのも滑稽なものです。
そんな奴いないよな、と考えながら叔母宅へ運転していました。


一か月振りでしたが、叔母も足が悪くずっと在宅のため外出するのは病院に行く時くらいで、したがって話す話題もいつも同じ。
毎日来てくれるヘルパーさんとか、親戚のこと、昔話、近所の人たち。


そんな中、遠くから救急車の「ピーポーピーポー」という音が聞こえたなと思ったら、
叔母の家の目の前で救急車が停まりました。
なんと・・・隣のお宅が119番したようで、女性が救急隊員に運ばれその夫とみられる人が一緒に救急車に同乗していきました。


息子さんもいるようで、息子さんは自家用車でその後出発しました。


そんな光景を見ながら「自分は一人暮らしで誰も側にはいない。何かあって救急車で運ばれたりしたら、誰に世話をお願いできるだろう」と考えていました。
誰もいない。
また、誰かに迷惑もかけたくありません。


不謹慎にも、「誰だって救急車で運ばれる可能性はある。それでもその時に隣で付き添ってくれる人がいることは幸せなこと」と思いました。


また、過去に何度も書いていますが、子どものいない叔母はこの先の自分の家を継いでくれる人、つまり養子に入ってくれる人を探しており、10人くらいいる甥や姪の中で独身なのは僕だけ。
したがってどうしても白羽の矢は僕に向かい、叔母からは養子の話をされます。

 

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僕は苗字が変わるのはちょっと・・・・と言って、いつも逃げます。


僕が叔母の養子に入って一軒家を手に入れるのはいいけど、叔父の残した親戚への数百万の借金は無視出来ません。


寂しさを紛らわせるために87歳の老いた叔母の家に行ったけれど、色々な現実を目にし、何一つ紛れることなくむしろ落ち込んで帰ってきました。


どうやってもここから抜け出せない。