独男、日々を飛ぶ

独りぼっち男の日常

トンネルと出口

本来であれば、この時間僕はタイ航空のバンコク行きに乗っているはずでした。
バンコクで乗り継いでネパールへ。


でもこのブログを今自宅のアパートで書いています。


GWのネパール旅行、キャンセルしました。


2週間前からの体調不良が治りきらず、喉の痛みはないものの咳が頻回に出ます。
咳き込み過ぎて嗚咽するほど。


また、旅立つ前の高揚感というか旅への期待・モチベーションが全く上がらず、こんな気持ちで旅立っていいのだろうか、とここ数日ずっと自問していました。


その結果、旅立たないという決断に至りました。
ものすごい葛藤でした。
ただ、はやる心をおさえ自分を異国を送り出すといった内なる興奮が、かつてのようにはありませんでした。


以前にも書いたことがあるかもしれませんが、僕にとって海外一人旅は登山家にとっての山のように、「そこで死んでも悔いはない」といったものではありません。
目的ではなく、手段です。
日常から離れて空白を持つための。
誰に課されたものでもない。



せっかくチケットを取ったのだから行かなくてはならないという強迫にも似た思いと、もう別に行かなくてもいいじゃないかという思いがここ数日せめぎ合っていましたが、
でもね。


行かないという決断をし、キャンセルの電話をした後もけしてモヤモヤした気分が晴れることはありませんでした。



あれだけ好きだった海外旅。
そろそろ限界なのかもしれません。


史上最長のGW10連休を世間が楽しんでいる中、全く出口が見えません。
そもそも出口などないのでしょうか。