独男、日々を飛ぶ

独りぼっち男の日常

エンドとオーバー

僕は新しいペンを買ったその日からそれが書けなくなることを想像してしまう人間です。


誰にとっても特別な存在になれないのなら、初めからそのつもりで人に接すればいい。
踏み込んで傷つくくらいなら深く入らないようにブレーキをかければいい。


何も期待せず望まれずにいる関係。


僕は朝起きると、まず初めに今日1日を諦めます。



そんなことをここ数年続けていくうちに、気づいたら自分には本当に何もありませんでした。


人間は多くの荷物は持てないし、本当に大切なものはそう多くはない。


でも僕が持っているものは病気が悪化して働けなくなった時用の少しばかりの預金だけ。
人的財産はありません。


僕の人生という名のキャンバスには、何も描かれていない。
改めて僕には何もない。
持っているのは少しばかりの預金と治らない病気。


誰からも必要とされず、生きる意味も目的も見だせない日々。
そんな人生に疲れてしまいました。