独男、日々を飛ぶ

独りぼっち男の日常

くもりガラスとリフレイン

今年の4月、職場の歓送迎会で隣になった女性社員から「私事ですが、結婚することになりまして・・・」という話を聞いた。


職場では大人しくてあまり存在感のない彼女。
けして外見は美人ではないのだが、ちょっと照れながら嬉しそうに話す姿に心からおめでとうと思った。


プロポーズはディズニーだったそうだ。


今日仕事から帰る際に、たまたまその人と一緒になったのだが帰り際に上司から呼び止められていた。
その上司は人事や服務を担当している上司。


ガラス越しに彼女の顔が見えたのだが、とても嬉しそうな笑顔が見えた。
おそらく結婚にまつわる何かについて呼び止められて話していたのだろうと推測する。


遠ざかるその笑顔をみて、やっぱりおめでたいなと思った。


自分の人生に期待も何もない自分だけど、こうやってまだ人の幸せを素直に祝福できる余力はあるのだなと駐車場へ歩きながら苦笑いした。