独男、日々を飛ぶ

独りぼっち男の日常

イルミネーションとイミテーション

季節は冬を迎えようとしている。


毎年この時期には同じことを考える。
この季節が苦手だ。
年末のクリスマスや年越し、正月のイベントを控え、街も人もにぎやかになるこの季節が。


どれだけ目を背けても、家の灯りや街のイルミネーション、人々の笑顔が襲ってくる。
お腹いっぱいすぎて吐き気がするほどの人々の幸せ。


自分は孤独がより鮮明になるだけで、そこには失望のみがある。


おそらく、羽生結弦を目当てにNHK杯を見に行ったのに前日に怪我をして欠場で見られなくなってしまった女性ファンと同じくらい失望している。


だからといってどうすることも出来ないのだけれど。
耐えるしかないのだけれど。



季節が過ぎてイルミネーションが外されて終われる頃には、僕のこの思いも消えていればいい。