独男、日々を飛ぶ

独りぼっち男の日常

てるみくらぶ倒産とそれに纏わる考察

今年旅行業界に激震の走ったてるみくらぶ倒産のニュース。



かなりの方が被害に遭われたことと思います。


自転車操業を繰り返し、ある日突然倒産。
旅行の楽しみが奪われたと同時に支払った代金はほぼ払い戻されないと報道されました。


そういう自分も倒産する直前の2月にてるみくらぶを利用し、格安ツアーでバンコク
マンダリンオリエンタルに泊まることが出来ました。
飛行機が遅延して乗り継ぎ便に乗れないというトラブルがありましたが、その際のフォローはしっかりしていて非常に良い印象がありました。



そして、てるみくらぶ無き今、
最近ネットでツアー検索をしていると、ある傾向に気づきます。


それは全般的にツアー代金が値上がりしてて、以前ほど安いツアーやお得なツアーというものを見かけなくなっているということです。


もちろん燃油サーチャージや需要、為替などの影響もありますが、てるみくらぶの倒産もその一因ではないかと思うのです。


激安ツアーを販売していたてるみくらぶが倒産したことで他社は極端に利益の低い商品を出さずに済むようになり、相対的に底値が上がった。


また、値段の安いツアーの多くはLCC利用であることがほとんどです。


LCCが普及する以前は、
値段の安いツアーというと、アジア方面では直行便ではなく経由便であったり、日系ではなく中華系(台湾・香港含め)航空会社利用のツアーをよく見かけたものでした。


それが今や安いものはほぼLCC利用です。



また、個人でネットで簡単に航空券やホテルが手配出来るようになったことで
個人旅行の需要が高くなっていることも一つの要因だと思います。
航空会社も安い値段でツアー会社に席を捌かなくても、ある程度座席が埋まるようになった。


台湾や香港はLCCレガシーキャリア含め相当な数の航空会社が就航していて激戦区と呼ばれますが、本当に激戦なのだろうかと疑問に感じます。
需要と供給は合っているのではないかと。
LCCが就航したことで、7~8年前に比べ倍以上の航空会社がこれらの国と日本間を飛ばしていますが、レガシーキャリアとか全然安くないです。


以前は東南アジア行きなどでかなりお手頃な価格が出ていた台湾のチャイナエアライン
は、今はお手頃感は全くなくむしろ日系並みに高いです。


たとえばタイ行きのツアーを調べていても、以前は代名詞のようであったチャイナエアライン利用で格安ツアーというものが今はほとんど出てきません。


あったとしても安くありません。




むしろてるみくらぶの安さが異常だったのかもしれませんが、
円安もあって、お得な旅というのが見つけにくくなっている。
そんな風に感じています。



徐々に進む円安。
徐々に進む原油高。


1か月前にタイに行った時にも、1万円両替してこれだけにしかならないんだ・・・・と思ったものです。


でも、てるみくらぶ倒産を考えるとこれが適正なのかもしれません。


たくさん旅行に行けたらいいけど、僕のような平均以下のサラリーマンは毎日少しずつ節約して旅費を捻出しないと。