独男、日々を飛ぶ

独りぼっち男の日常

突風と銀の光る涙

今日泳ぎに行ってアパートに帰ってくると、駐車場に白いスポーツカーが停まっていた。


下に住むおねえちゃんの彼氏だ。


そりゃ恋人だもの、毎週末会うだろう。


至極当然。


それでも「なんだよ、またか」と思ってしまう。


男の僻みほどみっともないものはないね。


人の幸せは皆それぞれであり、環境も状況も異なる自分と比較しても何にもならない。
ましてただ同じアパートの住人なだけで知り合いでもない。


分かっている。
それでも気持ちの良いものではない。



違うスペースには、もう一人の独身のおねえちゃんの彼氏も来ている。




同じアパートの住人の幸せを見て凹む。うざいと思う。
そんな僕の性格も腐りきっている。