独男、日々を飛ぶ

独りぼっち男の日常

夕日とくさいくさい工場

僕の実家の近くに通称「くさいくさい工場」と呼ばれる、猛烈な悪臭を排出する工場があります。


その臭さといったら、工場の周りには民家一軒もないですし前の道を車で通る時には窓を開けては通れないほど。


なぜそんなに臭いのかというと・・・


子どもの頃に母親から聞いた話ですが、
食肉加工されるために殺された牛・豚・鳥・羊などの食肉以外の部位がこの工場に運ばれてきて、それら我々人間が不必要な「死体」の部分を焼却しているいわば「ゴミ捨て場」のため、動物の死体や焼いた匂いがこの悪臭なのだそうです。


また、
ここで働く人はものすごい高い給料をもらっており、しかしその代わりに毛穴まで匂いが浸み込んでいて休みの日も匂いがとれなくなってしまうほどなのだとか。


たしかにほんと臭いんです。
この工場から出る煙の臭い。


前の道を通るだけでも車の窓を閉めるのに、そこで毎日働くなんてほんとすごいと思います。
その代償としての高給なのでしょうね。


僕はというと、手取り21万(会社で保険とか貯蓄とかは一切していません)。


アラフォーの身としてはもう少し給料が高ければな・・・と思ったりもしますが、僕がやっている仕事は誰にでも出来ような仕事。
これも仕方ありません。



くさいくさい工場の彼方に見える夕日はとてもきれいでした。