追憶と輪郭
海難事故のニュースがやっていた。
30代の男性とその息子が再婚予定相手となる女性の息子と3人で海に入っていたところ沖へ流され、それを救助に向かった40代の男性も流され4人とも遺体で見つかったとのこと。
バツイチ子持ち同志で、もう間もなく入籍予定だったそうです。
目の前で流される3人を見て何も出来なかった母親の女性。
そして果敢に救助に向かった40代の男性の勇気。
幸せの真っ只中にいたはずであろうカップルは、一夜にして女性ただ一人になってしまった。
どうしてそんな幸せな人たちが不幸にならなければならないのか。
生きていても誰の何の役にも立たない、ただ空気を吸っているだけの自分が代わりに死ねばよかったのにと、ただただそう思わずにはいられない。