ハイエナと半額惣菜争奪戦
最近土曜日は産地直売所の半額になる惣菜や弁当を買っている。
冬なので腐りにくいこともあり、買ってきた半額のお惣菜を冷蔵してそのまま翌週の弁当のおかずにしている。
なにより楽だ。
冷たい水道の水で手がかじかみながら野菜を洗ったりする必要もない。
一人で食べるだけのため、半額であればお惣菜を買ってきたほうが経済的でもある。
夕方から半額になるその直売所。
今日はいつもより数分出遅れた。
到着した時にはすでに主婦のおばさんや、自分同様一人暮らしっぽい男たちがハイエナのごとく涎を撒き散らして獲物の周りに群がっている。
カゴにはすでに値引きされたお惣菜が山積みだ。
「しまった・・・遅れを取り戻さねば」
僕もハイエナの一匹。
群衆の中に飛び込む。
独男のエサは自ら確保せねばならない。
こういった状況で一番大切なことは「遠慮をしない」ということだ。
譲ったら負けだ。
群がる他のハイエナどもをかきわけ、戦の最前線に飛び出なければならない。
とはいっても、他のハイエナも強敵だ。
なにせ主婦のおばちゃんや中年男性だから。
半額となったからあげをGETすべく、他の中年男性も人波をかき分け突進している。
自分も負けじとキバを剝き出しにした。
そうしていくつかの半額惣菜を手に入れた。
今日の狩りは成功。
夕食は海苔巻きとイカフライ。