独男、日々を飛ぶ

独りぼっち男の日常

メデジンと日本人男性死亡

日本人男性がコロンビアのメデジンで銃で撃たれて亡くなったというニュース。
昨日の夜7時のNHKのトップニュースで報道されていました。

その時はまだ日本大使館が身元を明らかにしていないとのでしたが、今日になり一橋大学4年生だということが発表されました。

自分は車のラジオで聞いたのですが、
「大学を1年間休学して発展途上国を中心に世界を自分の目で見て周りたい」という目的を持っていた男性と放送されていました。

昨日の時点でメデジンという場所柄そうだろうな、と思ってはいましたが、
いわゆる「バックパッカー」です。




自分も元バックパッカーのはしくれとして、非常に残念なニュースでした。


コロンビアという国ですが、聞いてイメージするのは「コーヒー」とか「麻薬」「マフィア」ではないでしょうか。

どちらかというと「危ない国」といったイメージがあります。

自分も南米に行くまではそういった漠然としたイメージしかありませんでしたが、コロンビアという国は、南米を旅する人に評判が良いのです。

コロンビアはとにかく「人が良い、親切だ」と。

僕は南米は日本からアルゼンチンに入って陸路で北上してコロンビアまで行ったのですが、逆に北米や中米からコロンビアに入って南下している旅人の方が多いため、南下している旅人に「どの国が良かったですか」と聞くとコロンビアと言う人が多かったです。

そういう自分もコロンビアの「ポパヤン」という町で現地の人と仲良くなり、最初は
1~2泊で出ようと思っていたのがその仲良くなった家族の家に泊まらせてもらうようになり、結局1か月その家族の家にホームステイさせてもらった記憶があります。

僕が日本食を作ってごちそうしたり、逆に温泉に連れて行ってくれたり、コーヒー農園に連れて行ってくれたりするなど本当にお世話になり、寝る時は一つのベッドに2~3人で寝るなど家族の一員のように接してくれました。
ポパヤンを離れる時は寂しくて、バスターミナルで号泣したのを今でも覚えています。

日本に帰ってきてからも国際電話をかけてきてくれたり、その後ポパヤンで会った別の日本人旅行者に僕宛てのおみやげを託してくれて、その旅人が日本に帰ってきたら僕にそのおみやげを渡してくれて。

そんな思い出もあって、僕の中でもコロンビアは特別な国として心に残っています。

観光資源としても、

エクアドルとの国境の町イピアレスにあるラス・ラハス教会という渓谷に建てられた有名な教会


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北部のカルタヘナから行けるカリブ海の美しいビーチ


「プラヤブランカ 写真 コロンビア」の画像検索結果


首都ボゴタから電車とバスで行けるシパキラの岩塩協会

「シパキラ 岩塩教会 写真」の画像検索結果


などなど、有名な世界遺産こそありませんが見どころもたくさんあります。

ですが、それ以上にコロンビアは「人が良い」と旅してきた人は言います。

今回事件の起きたメデジンはコロンビア第二の都市で、自分は寄らなかったのですが、
当時からメデジンは日本人の経営する宿があったり語学教室があったりと、居心地も良くてバックパッカーには人気の町でした。

亡くなられた方はアジア~中東~アフリカ~中米を経ての南米入りだったそうです。
バックパッカーとしてはかなりの経験値をもっていたと思われます。
でも盗まれたのがスマホタブレットだったようで、これを無くすことは思い出を無くすのと同じこと。
まして自分が旅していた10年前と違い、今はスマホwifiの登場によりスマホがガイドブック代わりとなり、通信手段ともなるため、大事なスマホを盗られて強盗を追いかけてしまったのではないでしょうか。

自分も南米では何回か危険な思いをしました。
パラグアイでひったくりに遭遇した際に、その強盗を追いかけたこともあります。
南米を旅しているバックパッカーは、大抵一回は危険なことを経験しているのではないかと思います。
アジアや中東とは比じゃないくらい、そういったリスクが高いのが南米。
でも見どころが多いのも南米。

大学を休学して世界を周っている人はたくさんいます。

海外で一人旅をするうえで、この身に起こることすべては自己責任ですが、きっと本当に旅が好きな人だったんだろうなと思うと、この事件に胸を痛めます。
まして僕にとっても特別な国、コロンビア。


ご冥福をお祈りします。