叔父と明けの明星
先日叔父が亡くなりました。
以前に記事に書いたことのある叔父です。
今日は告別式でした。
いわゆる典型的な昔の人で、頑固な人でした。
享年85歳。
ついこの前まで入院していたのですが、退院して4日だけ自宅で過ごし
自宅で息を引き取りました。
がんや脳卒中などではなかったため、まったく苦しむことなく
安らかに旅立ったそうです。
よく死ぬときは「ぴんぴんコロリ」がいいと言われます。
死ぬ直前までは元気で、いきなりコロッと死ぬことですね。
老後は腰が悪く下半身が利かなくなっていた人なので
ぴんぴんとはいきませんが、まさにコロリと亡くなった印象です。
入院中もずっと家に帰りたいと言ってたようですし、
死ぬ1時間前にはゆでたまごを食べ、おばが「お粥食べる?」と聞いたら
お粥はもうちょっと経ったらでいいと、いつも通りなんら変わりない会話を
したそうです。
おばは一緒の部屋にいましたが死んだことに気づかず、
ホームヘルパーさんが訪ねてきて挨拶しても返答がないため、おかしいなと
思ったヘルパーさんが確認したところ心臓が止まっていたそうです。
言葉は悪いですが、「理想的な最後」だと思います。
死ぬ1時間前まで食事をし、まさに眠るように息を引き取る。
痛みに苦しむこともなかった。
こんな最後もあるのだな、と思いました。
叔父と叔母には子どもがいないため、約60年間夫婦二人三脚で
ずっと2人一緒でした。
残された叔母の今後が心配ですが、
今朝はもう49日の法要のことを私の親父(叔母の弟)と相談していたそうです。
まだ告別式も済んでいないのに 笑
そして車いすに乗った叔母が喪主の挨拶で放った言葉は、長年連れ添った夫への感謝の言葉ではなく、
「みなさん、うちの人がいなくなって寂しくなりますがこれから私は一人で暮らしてい きますので、どうか今後もよろしくお願いします」という、自分の今後をゴリ押しした言葉でした 笑
さすが女性は強い!
叔父もきっと後ろで微笑んでいたことでしょう。
何気ない挨拶に隠れてるあ・り・が・と・う!