独男、日々を飛ぶ

独りぼっち男の日常

タイムとスリップ

今日お金をおろそうと銀行に寄りました。


行内に入る際に一人の女性とすれ違い、目が合いました。


ATMでお金をおろし、駐車場へ戻ると隣に停まっていた車の中の女性から突然声をかけられました。振り返ると、


「〇〇くん?」。


思い出せなかったので「すみません、知り合いですか?ちょっと覚えがなくて」と正直に言うと「中学の同級生の〇〇だよ」と。


そこで初めて気づきました。
名前には記憶があって。


「あー、下の名前〇〇ちゃんだよね?久しぶり!」


中学を卒業して以来だから20数年ぶりの再会。
特別仲が良かったわけではなかったし、高校も違ったので連絡を取り合うことはなくて。よくわかったね?と聞くと「面影あるから 笑」と言われました。


僕は記憶の中の彼女を思い起こしてみたけど、イマイチ当時と顔が繋がりませんでした。
女性はきれいになるし、化粧もしているからなおさら。


近況を尋ねると、今は結婚して子育てしながら主婦をしているとのこと。
家も建て、幸せそうな生活が伺えました。


今は中学の同級生とはただの一人も連絡を取り合っている人はいないけれど、
学生時代を共に過ごしたクラスメイトが幸せそうに生活しているのを聞き、嬉しくなりました。


そして連絡先は交換せずにその場を離れました。