独男、日々を飛ぶ

独りぼっち男の日常

強者と弱者

幾度となく書いている、近所にある夕方17時からお惣菜が半額になる産地直売所。


昨日は売れ残りが少なく、僕が到着した時にはすでにハイエナどもが次々に半額シールの貼られたお惣菜をカゴに入れていました。


群衆を搔き分け、目に入ったとりのからあげをGETしようと手を伸ばすと、もう一人のハイエナも手を伸ばしました。


タッチの差で独男がGET!


戦いに敗れたハイエナは「チっ」と舌打ち。


チラっと目をやると、毎週必ず会うBBAでした。
そう、彼女はかなりの強者。
年齢は60~70代と思われる。


おばさん、ごめんよ。
おれらみんなハイエナだからさ。
これは戦いなんだ。
あんたもそうだろ?
みんな生活がかかってるんだ。


おばさんは年金生活かい?
だとしたら生活は厳しいよね。


でもさ、僕もおひとりさまなんだ。
自分のエサは自分で確保しないとならないんだ。


だからここで遠慮は禁物。
隙を見せたら負けじゃないか?


しかし僕は毎週日曜日にしかここには行かないのだけれど、
このBBAとは毎回必ず会うんだよね。


もしかしてBBAも日曜はデフォルトなのかね?


まぁいいや。


こうして僕の戦いは続く。


僕が死ぬか。
それとも店が潰れるか。


その日まで。



ごめんね。