のぶおとのぶさん
僕が今も印象に残っている言葉が2つあります。
①高校の同級生の「のぶお」
ある時のぶおが言いました。
「カレーライスは料理ではない。カレーはふりかけと一緒だから、献立としてカレーライスのみは成立しない。おかずとしてとんかつとかハンバーグがないとね」
のぶおは社長の息子でいわゆる「おぼっちゃん」。
僕はカレーライスはそれだけで立派な食事と思ってたけど、のぶおにとってはふりかけと同じ扱いだと言い放ちました。
彼のその感覚にびっくりしました。
②のぶさん
バックパッカーをしていた頃、アルゼンチンの最南端の町ウシュアイアの宿で会った、のぶさん。
宿で数日を一緒に過ごした後、のぶさんから言われました。
のぶさんからはあだ名で「かめちゃん」と呼ばれてました。
「かめちゃんはさ、優しいしとってもいい奴なんだよ。でも男として一本太い何かが足りない。それがあれば、すっげーかっこいい男になると思う。どうでもいい奴には俺こんなこと言わないから。」
言われたことは自分でも気づいていたことでもあり、
言われた時はすごく嬉しかった。
のぶさんはその人間性がとても素敵で、自分ものぶさんみたいな男になりたいな、と。
そう思わせる人柄の方でした。
まだ会って数日の自分にこんなことを言ってくれる人がいて。
ありがたかった。
お互い日本に帰って来てからも、旅人の同窓会で何度か東京のお宅にお邪魔したりしたな。
2人とも元気でしょうか。