アレッポと石鹸
シリアで2015年からヌスラ戦線という武装組織に拘束されていた日本人ジャーナリストの安田純平さんが解放されました。
身分証を持っていなかったため、領事館職員により正式に本人だと確認されたようです。海外で身分証を持たない人をどうやって本人確認するのかというと、本人しか知らないであろう質問をするらしいです。例えば母親の旧姓は?とか。
って昼の情報番組に出演していた中東情勢の専門家の大学教授が言ってました。
僕自身はまだ内線が始まる前のシリアに行ったことがあります。
人が親切で温かくてかつ遺跡などの見所がたくさんあることから長く滞在した国の一つであり、大好きな国の一つです。
ところで、女性ならば知っている方も多いと思われるオリーブ石鹸。
通称「アレッポ石鹸」とも呼ばれます。
アレッポ石鹸の「アレッポ」とは、シリア北部にあるアレッポという都市のことであり、この地方で作られるオリーブと月桂樹オイルを使用した石鹸のことを「アレッポ石鹸」といいます。
アレッポ石鹸は完全手づくり無添加のため全く良い香りはしないのですが、
当時出会った人から、髪からつま先までこのアレッポ石鹸一つだけで旅している男性もいるくらい良い石鹸なんだということを力説され、感化された僕はシリアでアレッポ石鹸を大量買いして日本へ送りました 笑
香りがしないので日本で家族などには不評でしたが、思い出の品として取っておいたラスト1個をちょうど2週間前から使い始めたところでした。
使いかけですが、見た目もこんな色でインパクトあります。
アレッポ旧市街は世界遺産に登録された歴史のある街並みでしたが、内戦における市街戦の舞台にもなり、アレッポ城、モスク、スークなどの多くの建物が破壊されてしまったそうです。
本当にシリアは素敵な国だったので悲しいです。
若いうちにもう一度行きたかった。
話は戻り、
安田純平さんが解放されたというニュースを受け御両親が会見をしていました。
お父さんは「辛かっただろう。よく頑張ったと思う」と話していました。
うーん・・・
本当にそうだろうか。
いやね、僕個人の考えなんですけど。
安田純平さんパッと見て痩せたりやつれたりしてないんですよ。
以前公開されたVTRでは「とても劣悪な環境にいる、助けてほしい」とか言わされてましたけど。
で、あくまで僕の推測ですけど彼は身代金の交渉材料としてとても大切にされていたのではないかと。
同じシリアで起きた事件でもイスラム国に日本人2名が殺害されたことがありましたけど、そもそもイスラム国とヌスラ戦線では誘拐目的が異なるわけで。
監視下において食事などはきちんと与えられていたはずです。
まぁ自由や娯楽はないでしょうけど、環境はけして劣悪ではなかったはずで。
まして生きて解放されたわけで、ジャーナリストとしてはこれ以上美味しい事はないですわな。
頑張ってはいなかったと思う。
きっと帰国して彼は拘束した武装勢力のことを悪くは言わないでしょうよ。
っていうか、悪く言う何かがないんだと思う。
大切にされていたはずだから。
安田純平さんこれで何回目なんですかね。
2015年の拘束された時はシリアへ密入国だったらしいです・・・
これってどーなんでしょうね。