オプジーボとオポジット
女子の世界バレーが始まりましたね。
僕は大林素子世代ですが、
なんだか「ミラクルサオリン」とか「プリンセスメグ」とか「世界最小最強セッター」とか「サオリン2世」とか誰が名付けてるのでしょうか?
まだ今回の大会はジャニーズが出ていないだけマシですが、いつも「なんだかなぁ」と思いながら見ています。
競技なのにマスコミに作り上げられた金蔓ピエロみたいで。
話は変わって、ノーベル医学生理学賞を日本人の本庶さんという方が受賞されました。
その研究は、あの抗がん剤「オプジーボ」の開発に多大な貢献をされたとのこと。
オプジーボ(一般名:ニボルマブ)といえば、発売された当初国家レベルの大議論を巻き起こした薬です。
承認当初も今でも夢の新薬と呼ばれています。
初めて保険適用になったのは2014年。
予後の非常に悪いメラノーマ(悪性黒色腫という皮膚がんの一種)の予後が飛躍的に延び、その後肺をはじめとした癌にも効果的であることが発表されました。
がんの種類への薬剤適用が認められ、保険適用となれば多くの患者が保険診療で使用することが出来ます。
しかし問題となったのはその薬価。
投与量によって変わりますが、
オプジーボを1回を静注するのにかかる費用は約150万前後。
体重によって量を決めるため、体重の多い人ほど費用が上がります。
それを2週に1回のクールで続ける。
1年間でかかる費用は3000万円を超えます。
患者は高額療養費制度があるため毎月の自己負担の上限は多くの場合8万円程度で済みますが、保険者は3000万円以上の負担をすることになり、国の医療費は壊滅的に膨らみます。
日本の医療制度が破綻しかねない存在となったオプジーボ。
2017年からはその薬価は半額となったそうですが、それでも高価であることには変わりません。
今後どんどん薬価が下がれば良いですが、製薬会社も商売。莫大な開発費用を投入しているわけですから、劇的に安くなることは考えづらい。
それでもお金持ちの富豪や、大金を投じてもそれを上回る生きる意味を持っている人にはまさに「夢の新薬」なのかもしれません。
僕だったらその金額払うので安楽死させてほしいです。