独男、日々を飛ぶ

独りぼっち男の日常

叔母と号泣

朝の7:30に突然の電話。


着信画面を見ると、一人暮らしをしている86歳の叔母(親父の姉)からでした。
叔母は耳が悪いので、テレビのリモコンが壊れたということとおつかいを頼みたいから来てくれとだけ話し、一方的に電話が切れました。


休日なのにやれやれ・・・と起きだし、9時頃叔母宅へ。
リモコンは特に問題なく、買い出しを済ませて昼ごはんをごちそうになりました。
週6で日曜以外は介護ヘルパーさんが来て買い物もしてくれるのに、何がそんなに急に必要なんだろうと思ったら、インスタントの味噌汁を買ってきて欲しいとのことでした 笑。


叔母は2年前に伴侶であった叔父を亡くしてからは一人暮らしをしていますが、
やっと歩いている状態で、家事全般もほとんどヘルパーさんにお願いしている状況です。


以前に亡くなった叔父の残した借金のことをこのブログに書きましたが、今日会うと叔母は現在400万貯金があり、借りた弟に300万円を返そうと思っていると泣きながら話していました。

 

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話を聞くと、叔母自身も過去に500万円を親戚に貸したことがあり、それは実の妹の旦那(僕の親父の姉ですね)がサラ金から借りたお金の返済のためということでした。結局そのお金が一切返ってくることはなく、それどころか一度催促に家に行ったところその旦那から胸ぐらを掴まれて車から引きずりだされ、罵倒されたそうです。
でも、実の妹にあげたと思って、その500万は泣き寝入りしたそうです。

親父5兄弟の相関図

叔母   長女、僕がよくブログに書く人
②叔父A  3年前に死去
③叔母B  叔母の妹で、この旦那に叔母は500万を貸して泣き寝入り
④親父   僕の父親。叔母からかわいがられている。
⑤叔父C  末っ子。死んだ叔母の夫は叔父Cから数百万の借金をしていた

叔母は亡くなった夫が叔父Cに借金をしていたことを知らず、亡くなった後に聞かされて寝耳に水だったようです。
悔しくて骨壺を投げつけようと思ったと、当時話していました。


叔母自身も500万を義理の弟のサラ金で作った借金の返済のために貸し、
それを返してもらうどころか胸ぐらを掴まれて罵倒までされ、それでも妹にあげたと思って自分を納得させたのに、まさか自分の夫が同じように自分の弟に内緒で借金をしていたことを知らず裏切られた気持ちでいっぱいのようでした。


86歳の叔母は号泣しながら「このままでは死ねない。毎日あの人(死んだ叔父)が借りたお金のことを考えて、頭がおかしくなりそうだ。だから早く返したい。叔父Cは優しいから私には直接返して欲しいとは言ってこないからいくら借金していたのかはっきりした金額も分からない。でも今なら300万は返せる。だから今度お金を下ろしに銀行に連れていってくれないか」と僕に言いました。


僕の親父は、孫(僕の甥っ子)が相続した土地に家を建てることを反対されてから叔母のことを避けるようになり、今までは週に2~3回叔母宅へ顔を見に行っていたのに、最近は全く行かなくなったようです。
叔母が反対したのが予想外だったようで、孫が結婚して家を建てるという人生のおめでたい一大イベントに反対した叔母が許せないようです。
僕の姉も叔母に激怒しており、「早くくたばっちまえばいい」とまで言っていました。

 

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叔母は親父の体調が悪いから最近顔を見せないと思っているので、頻繁に僕のところへ電話がかかってきます 笑


86歳の叔母が号泣している姿を見て、非常に不憫に思います。
自分が作った借金ならまだしも、叔母は何も知らずに残された借金です。
それも86歳。
足腰の痛みでやっと歩いているような年寄りです。
出来ればお年寄りが泣く姿など見たくありません。


幸いなことに、叔母は叔父の遺族年金と合わせて毎月20万円もの年金を受給しており、生活には困りません。


老後はお金に困ることなく落ち着いた生活を送りたいと誰もが願うはず。
しかしこれも現実。
すぐ身近にもこんなことがある。


銀行の窓口は平日しか開いていないので、どうやら僕が有給をとって平日に叔母を銀行に連れて行き、その後叔父C宅まで連れて行くことになりそうです。


金の切れ目は縁の切れ目。
人にお金を貸すときは、貸すのではなく「あげる」覚悟でいるべきなのだとちょっと思いました。