独男、日々を飛ぶ

独りぼっち男の日常

叔母と借金②

亡くなった叔父が残した借金。
主にはギャンブルなどに使っていたようです。


叔父は退職金で全て返済し終わったと叔母には話していたようです。
しかしそれはヤミ金とかをはじめとした対外に対してであって、身内にはまだ借金を残していたようなのです。

それは叔母の末の弟(僕の父親の弟でもあります)。

そして80歳で2000万の家を建てる余力があったのにもかかわらず、返済しなかった・・・。
どう考えても確信犯です。

また、健康食品に何十万も使ったり、100万以上する置物を買ったり、晩年もそういうことしていたんですよ。

僕も顔を見に行った時には、「この前は〇〇を30万円で買った」とか「秋篠宮紀子様の婚約指輪を作ったデザイナーの指輪を100万で買ったとか」とかいう話をよく聞いており、その時は、死んでもあの世に現金は持っていけないわけで、残す子どももいないのだから元気なうちに好きなことに金は使うべきだよな~なんて思ってました。




そういう羽振りのよい叔母夫婦に目をつけていた営業の女性がいて、何か買ってもらいたい高額商品があると叔父宅を訪れて言葉巧みに説明をし、プライドの高い叔父は断り切れずによく高額商品を買っていました。

そしてその営業の女性は金づるであった叔母夫婦に売りつけていたことで営業成績が良く、毎年会社から表彰されてグアム旅行へ行っていたそうです 笑





「親戚だから」と30年も前からずっとお金を貸していた親父の弟(僕からみれば叔父です)の心情を考えるといたたまれません。

それでもお金を貸したそのおじさん(親父の弟)は、返済を迫ったりもすることなく、叔父や叔母のもとを頻繁に訪れては色々面倒をみていました。
今も叔母のもとを週に何度も訪れては買い物に連れて行ったり、煮物などを作っては届けたりしているようです。


叔父の死後、色々な事実を聞いた僕の父親がしびれをきらし、今後は叔母に借金のこともきちんとするように話すと、そう言っていました。
叔母は何も知らず、借金は全て返済したと聞かされていたようなので叔母も被害者かもしれません。



でも、2000万の家を建てたり、100万もする置物を買っているのを近くでみていても返済を迫らなかったお金を貸したおじさんはどんな気持ちだったでしょうか。



そして今はどんな気持ちでしょうか。

心が広いというのか、人間が出来ているというのか・・・。



金の切れ目が縁の切れ目と言います。
兄弟間や、年老いてからそうなっては切ない。


お金って怖いなぁと思います。