独男、日々を飛ぶ

独りぼっち男の日常

箸と橋

たまにスーパーで割り引かれたお惣菜や弁当を買うことがある。


レジで
「お箸はご利用になられますか?」と聞かれ「お願いします」と答える。

「おいくつ必要ですか?」と聞かれ、一瞬躊躇う。


正直に「1つで」とお願いする。


残念だが1本しか必要がない。

誰かと一緒に食べるために買ったのではなく、自分一人だけのためのものだからだ。
嘘ついて2つもらってもいいとも思う。
でも現実は1本しか使用しない。

2本以上の数字を云える人は、幸せ者ですね。


ふとした日常のこんなやりとりでも、自分が独りであることを痛感する。


僕が渡る橋のその先にあるものは地獄でしかない。