独男、日々を飛ぶ

独りぼっち男の日常

忘れてきた電話と友達代行サービス

夕方のニュース番組で、友達代行サービスなるものが特集されていました。


お金を払って友達という設定になってもらい、一緒に出掛けたり、相談相手として悩みを聞いてもらえるそうで、ビジネスとして最近人気が出ているそうです。

身近な人には言えない悩みも、遠い関係の人であれば言えることってあると思います。
自分に置き換えても、もう二度と一生会わないと分かっている人であれば、自分の闇の部分のこととか相談出来るかもしれません。

番組の調査によると、心を割って話せる友人がいる人の割合は39%、逆にいない人の割合は61%という統計が出ているそうです。

これは意外でしたね。
いる人の割合の方が多いようなイメージでしたから。


例えば結婚式での依頼。
友達が少ないことから披露宴に呼べる友人が少ない。
そのため、「友達代行サービス」を利用して友達の設定として披露宴に来てもらうそうです。
つまりご祝儀をもらうのではなく、自分で払う。

一生一代、人生において最も輝くイベントの一つといっても過言ではない結婚式で、
友達代行サービスを使う・・・。

こんな寂しいことがあるでしょうか。
まさに光と影。

そんなことなら、最初から結婚式なんてやらないほうがいいのでは、と思ってしまいます。
もちろん相手のいることですし、女性なら結婚式で披露宴を挙げたいという人が多いでしょうから自分一人の意向だけで決められることではありませんが・・・


便利な世の中である反面、虚しさを感じます。

それでも、お金を払って一時でも自分の心が救われるのなら、それはそれでいいことだとも思います。
どんな形であっても、お金で買えるものなのであれば。

友達代行サービスもしかり、ショッピングもしかり、ホストクラブもしかり、性風俗店もしかり、美味しいレストランでの食事もです。



今日は職場に携帯電話を置き忘れて帰ってきました。

でも困りません。
取りに戻りません。

なぜなら僕の電話は鳴ることがないからです。