独男、日々を飛ぶ

独りぼっち男の日常

ガルーダとインドネシア

日本人に人気の旅行先でビーチリゾートといえば、
アメリカ領ではハワイ・グアム・サイパンパラオ
東南アジアではプーケット、セブ、ペナン、ダナン、バリなどが思い浮かびます。

王道ハワイは大人気でリピーターが多いですが、同じくバリ島も非常にリピーターの多い島と聞きます。

 


私はバリ島は2回行ったことがあるのですが、
バリが人気の理由として、物価の安さや雑貨、芸術、サーフィン、海と山が両方ある、ホテルのレベルの高さなどが挙げられます。
しかし、バリが他のアジアの島と一線を画しているのは宗教上によるところが大きいと考えられます。


インドネシアの国教はイスラム教であり、人口でいえば世界最大のイスラム教徒を有する国です。その中でバリ島はヒンドゥー教徒が大多数を占めています。
イスラム教は偶像崇拝を禁止しているため、イスラム教徒に神を象徴とするような銅像などは許されません。
しかしヒンドゥー教は多神崇拝であり、それゆえに寺院が多く、有名なヴィシュヌ、シヴァ、ガネーシャ像などが街中のいたるところにあり、バリ人は敬虔なヒンドゥー教徒が多いためお供え物や花などが毎日供えられます。

南の島の中では非常に宗教色が強いのですが、それが南国の生温かい空気とあいまってバリ独特の雰囲気を作り出していることが、他の人気ビーチリゾートよりも異国感を感じさせてくれるため、好きな人は好きなんだと思います。

私は整体をはじめとしたマッサージが好きなのですが、日本では価格を気にして行ったことがありません。
私が東南アジアに行く理由として一番真っ先に挙げるのがこのマッサージなのですが、タイマッサージや指圧、足裏マッサージなどは東南アジアではどこでも格安で受けることができます(マレーシアは除く)

しかし、マッサージという点でバリ(インドネシア)が他国と明らかに異なるのは、フェイシャルやクリームバス(ヘッドスパ)などのエステ的な要素があるということです。
街スパと言われる、数百円~千円ちょっとでほんとに気軽にフェイシャルエステが受けられる国は、他にはありません。

バリ島は南半球に位置し、東南アジアのリゾートとしては距離的には日本からは最も遠いです。時間もかかりますが、それ以上に直行便の数が少ないです。
一見超人気リゾートのため、日本からの便数も多いように思われるのですが、現在日本から直行便を飛ばしているのはガルーダインドネシア航空1社のみです。
以前はJALも直行便がありましたが撤退してしまいました。

バリ島は過去に何度もテロ事件があったりと、一時期観光客が遠のくこともあったため採算がとれないことも多く、航空会社としては安定した旅客数が見込めないこともあったのでしょう。

 

ちなみにハワイは日本から7社が直行便を飛ばしています(多分)。

その中には大韓航空チャイナエアラインなどの以遠便といわれるものもあるほどで。

それに比べ、インドネシアの首都であるジャカルタにはJAL,ANAが両社ともに直行便を飛ばしています。しかも東京から1日2便も。ここはビジネス路線でかなりのビジネス客が見込めるのでしょうし、バリへの直行便が少ない以上ジャカルタ経由でバリ島へ入る観光客も見込めるからなのでしょう。


私もバリ島は好きですが、直行便はなにせ航空券が高い。
ツアーであれば安いものもあるのですが、これは一人旅では割高になってしまいます。

一時座席が供給過剰であった際は、ローシーズンではガルーダのビジネスクラスが10万ちょっとで販売されることもあったのですが、5☆エアーラインを獲得した現在、ガルーダの値段設定は非常に強気です。しかもバリ島への直行便は現在ガルーダの独占路線ですし、まさにやりたい放題です。

昔は安全性の問題から、EUへの乗り入れを禁止されていた時期もあったのですが、完全に復活した印象です。

直行便のガルーダは高く、タイやシンガポール、台湾経由にすると時間がかかるわりに安くない。
そんな中で最近ひそかに注目されているのが、フィリピン航空のバリ路線。週に4便程度しかありませんが、東京からであれば非常に乗り継ぎがよく料金安め。かつ、格安チケットであってもANAのマイルが70%加算されます。

バリ島はホテルもコストパフォーマンスがいいのですが、やはり高級ホテルになると1泊数万円はします。

インドネシアは日本人に対しての有料ビザが廃止され、非常にお得感が出てきたのですが、なにせ航空チケットが高めなことがネックです。

本来バリ島は、オーストラリアからの観光客で成り立ってきた島です。
現在もバリへの観光客シェアはオーストラリア人が1位。
地図を見れば一目瞭然ですが、オーストラリアとバリ島は目と鼻の先。
オーストラリア人にとってバリ島は、日本人の沖縄に行くような身近なリゾートなのです。

安近短です。

日本の夏にあたる7~9月は東南アジアは雨季にあたるため、
せっかくの夏休みにビーチリゾートに行きたいと思っても、
東南アジアの海は波が高かったり、透明度が低いです。

ビーチリゾートに行って雨に降られて海が汚いというのは避けたいですが、
他のアジアビーチリゾートと違い、バリ島は日本の夏にあたる時期は乾季になります。

まさにベストシーズンです。

他にはこの時季マレーシアも東海岸は乾季になります。
レダン、ティオマン、ペルヘンティアン島などですね。

逆に、西海岸にあるランカウイ、ペナンなどは雨季で、そもそも透明度の低い海が
さらに汚くなります。

6月は祝日もなく、梅雨でジメジメしますが、そんな時は夏の旅行の計画や下調べをして日々を過ごすのもいいですね。

疲れきった体にバリでマッサージやクリームバスを受けたいものです・・・。