生きることと直太朗
森山直太朗が充電休止期間を経て、活動を開始するというニュースがありました。
個人的には「夏の終わり」という曲が好きですが、
「生きてることが辛いなら」という曲をご存じでしょうか?
♪生きてることが辛いなら いっそ小さく死ねばいい
恋人と親は悲しむが 3日も経てば元通り
このような歌詞があります。
冒頭から強烈なインパクトですよね。
「生きてることが辛いなら死ねばいい」だなんて。
発売された当時はかなり物議を醸しだしたこの曲。
批判も多かったのでしょう。
自殺を肯定・助長すると。
ただ、小さく死ぬという部分がミソなんでしょうが。
でも。
最後まで聴くとわかります。
この曲、タイトルの真意は「死ぬ勇気があるくらいなら、最後まで頑張れるよ。どうせ最後はみんな死ぬ。行きつく場所は同じなんだから、がむしゃらにやってみようよ」
という人生応援歌です。
タイトルはもちろん、歌詞も緻密なメッセージが込められていると憶測します。
でもですよ。。。
彼は作詞で一つ間違いをしています。
「恋人と親は悲しむが」というフレーズ。
親は生まれてくれば誰にでもいます。どんな親でも。
ですがおひとりさまには恋人がいない人も多いでしょう。
少なくとも私はそうです。
死にたいと思うほどの何かがあったとしても、3日でも悲しんでくれる
恋人がいるということは幸せなことです。
私には死んだら悲しんでくれるような恋人も友人もいませんから。
死にたいと思った時に側にいてくれるだれかがいる。
それは生きる意味としては最強のものになるのではないでしょうか。
この曲はそういう意味で私にとっては辛いものです。
人生応援歌と思いきや、さらに寂しさを助長するだけ、みたいな。
必要とする人、必要とされる人がいないこと。
それこそが本当の苦しみだと思うのです。