世界遺産と世界危機遺産
世界遺産。
この言葉の響きに、何ともいえないロマンチックさを感じます。
しかし、世界遺産の中には「危機遺産」として指定されているものがあることをご存じでしょうか。
ユネスコは武力紛争、自然災害、都市開発、観光開発、商業的密猟などにより、その普遍的価値を損なうような重大な危機にさらされている世界遺産を「危機遺産」に登録し保護するよう活動しています。
誰もが知っているエクアドルのガラパゴス諸島。
独自な生態系を持ち、教科書にも出てくる有名な世界自然遺産ですが、生態系の変化や環境破壊により2010年まで危機遺産に登録されていました。
内戦状態、イスラム国の脅威にさらされているシリアは、国内の世界遺産すべてが危機遺産に登録されています。
私が行ったことのある世界遺産も、現在いくつもが「危機遺産」となっており悲しい限りです。
イスラム国なんて、仕事以外ひきこもって社会や経済に貢献していない私以上にクソな存在ですね。
しかし、最近のユネスコは世界遺産登録を乱発しているような気がするのは
私だけでしょうか。。。
行ってみたい世界遺産、再訪したい世界遺産はたくさんあります。
旅行に行くための時間・資金・健康・一歩踏みだす勇気をつくりたいものです。
かつて旅の資金を貯めるためにアルバイトをしていた頃、
そのアルバイト先のパートさんに言われた言葉があります。
パートさん:「なんでそんなに海外旅行に行きたいの?何のため?」
自分:「自分の目で色々な景色や国を見てみたいからです。あの山の向こうに
何があるのか知りたいんです。」
パートさん:「私くらいの年齢になるとその山の向こうには何もないってわかるのよ」
自分:「たとえ何もなかったとしても、何もないことがわかっただけでいいです。
行かずにそこに何があるのかわからないでいるよりは、何もないことが
わかっただけでも行った価値があると思います」
パートさん:「そう、でもいつかあの時一緒に働いてたおばさんがこんなこと言って
たなって、私が言った言葉の意味がわかる時がくるわよ」
たしかこのようなやりとりをしました。
人生とは諦めることの連続だということをパートさんは言いたかったのでしょうか。
自分にもこんな夢と希望に溢れていた時がありました。若かった。 笑
百聞は一見に如かずということわざもありますしね。
5月も明日で終わり。
これからは梅雨でジメジメ、憂いな季節となります。
6月は祝日もありません。
そんな日々は世界遺産に思いを馳せて、現実逃避します。
想像はタダですから。