独男、日々を飛ぶ

独りぼっち男の日常

イルミネーションとイミテーション

季節は冬を迎えようとしている。


毎年この時期には同じことを考える。
この季節が苦手だ。
年末のクリスマスや年越し、正月のイベントを控え、街も人もにぎやかになるこの季節が。


どれだけ目を背けても、家の灯りや街のイルミネーション、人々の笑顔が襲ってくる。
お腹いっぱいすぎて吐き気がするほどの人々の幸せ。


自分は孤独がより鮮明になるだけで、そこには失望のみがある。


おそらく、羽生結弦を目当てにNHK杯を見に行ったのに前日に怪我をして欠場で見られなくなってしまった女性ファンと同じくらい失望している。


だからといってどうすることも出来ないのだけれど。
耐えるしかないのだけれど。



季節が過ぎてイルミネーションが外されて終われる頃には、僕のこの思いも消えていればいい。

少年と涙を流す羊

今日は自分の通院のため1日有給をとりました。


昨日仕事が終わって駐車場までの帰り道、同じ部署の人と一緒になりました。


今日保育園で娘さんの遠足があって親子で参加のため、同じく有給をとるとのこと。


自分は病気の通院で有給をとるとは言えませんでした。
同じ有給をとるのでも、一人は通院のため、一人は愛娘の遠足参加のため。
理由はずいぶん異なるものです。


通院では、前回の検査の結果を聞きました。
薬がより腎臓への副作用が少ないものに変更となったのですが、著変なかったようです。


名前が呼ばれるのを待つ間は、毎回胸がドキドキします。
結果が悪かったらどうしよう、と。
仕事やがん闘病中の親父のことをどうしよう、と。


病院の帰り、いつも行くプールに寄って泳いできました。
今日は平日ということもあり、子ども向けの水泳教室が開催されていて賑やか。
おそらく5歳前後、まだ保育園くらいの子がほとんどだったと思います。


シャワー室で元気な男の子と目が合うと、にこっと微笑んでくれました。


なんだか目元が光る。。


あれは涙だったのだろうか。
それともシャワーの水だったのだろうか。


どっちでもいいや。
子どもはかわいいな。
少年よ、ありがとう。
その笑顔におじさんはやられちまったよ。

チョイ住みといい旅夢気分

www.nhk.or.jp

NHKBSプレミアムで「チョイ住み」という旅番組がやっています。



ちょうど今(19:30~)NHK総合小川直也竹内涼真の2人でポルトガルリスボンを旅する回が再放送されています。


番組のコンセプトは、
初対面の2人が1週間を海外で過ごすのですが、色々な街や遺跡などを観光して周るのではなく、一か所の街で暮らすように共同生活し、自炊したり地元の人々と触れ合うというものです。



この番組、今初めて見たのですがかなり面白いです。



自分自身、バックパッカーをしていた10年前は、気に入った街や場所があれば一か所に何週間か滞在することがありました。


長期滞在した街といえば、パキスタンのフンザ、コロンビアのポパヤン、イエメンのサナア、シリアのダマスカスなどを思い出します。


当時は仕事を辞めていたから出来たことですが、日本社会で働いているとそうはいきません。


ここ最近は2泊4日くらいの旅がほとんどで、一つの場所にゆっくり長く滞在する旅をしていません。
時間の制約があるから仕方ありませんが、この番組を見ながらそこに自分を投影することで、旅しているような気分になれます。


BSプレミアムなので普段は見られないのですが、また一つ素敵な番組に出会い、旅心をそそられました。


小川直也竹内涼真が「帰りたくね~な~」と言っていました 笑


いつかまたこんな旅をしてみたいな。



スワロウテイルとフェアリーテイル

もうすぐ誕生日が来る。


また一つ年をとります。
去年は何をしていたっけ?
覚えていないということは、何もなかったということ。



それなら今年の誕生日は何か行動を起こそう。
H jungle with tも唄っていたではないか。
hey hey hey 時には起こせよムーヴメント、って



捻り出してみたところ、
①風俗に行く
②実家に行く
③ディズニーへ行く


・・・でしょうか。

アラフォー独男が一人で迎える誕生日。
どれが一番滑稽だろ 笑




ディズニーに行ったら、もう僕は妖精にもなれる気がする。 

バイオリンとミューズ

今日職場でパートさんと話しをしていたところ、明後日から有給を使って友人たちと北海道へ2泊3日で旅行に行くとのこと。



羽田発のツアーで食事から宿泊、飛行機から現地の移動も全てコミコミで¥39800だったそうです。


北海道といっても札幌ではなく、北だか東のオホーツク方面だと言っていました(どこだか聞いたのですが忘れてしまいました)。

それは安いですね~、お得なツアーを見つけましたね!と話したのですが、最後にちらっと気になることをおっしゃっていました。


「これが最後の北海道になるかな・・・」と。


そのパートさんはおそらく70歳前後です。


年齢や体力的なものからそう思ったのでしょうか。


自分も現在抱えている病気はなんとか薬でコントロールされていますが、いつ薬が効かなくなり悪化して働けなくなったり唯一の趣味ともいえる海外旅行に行けなくなるかもわかりません。



だから食べたいものや行きたい場所があるのなら、
元気なうちにやっておくべきだなと、改めてそう思いました。

輪舞と協奏曲

アパートで僕の住む部屋の下に住むおねえちゃんに彼氏が出来てからというもの、僕の生活も一変した。


仕事以外は出かけることのない僕は、必然的にアパートで過ごす時間が全て。
休日ヒキコモリ。


しかし、毎週末土曜日から月曜の朝までおねえちゃんのところには彼氏が会いに来て泊まっていく。


築25年の木造アパートは壁も床も薄い。


2人の楽しそうな話し声はまるで協奏曲を奏でるようにエンドレスに響く。


独りの時間を過ごす僕にとっては苦痛以外の何事でもない。


もちろん2人は何も悪くないことは分かっている。
楽しい時間を過ごしているだけだ。


若い人の言葉で、いわゆる「リア充」という日々を自分で送っていればこんなこと思わないのかもしれない。


アホな自分だ。
男の僻みは犬も食わないだろう。

仮面と舞踏会


もろ小室世代ど真ん中の僕。


小室音楽の真骨頂は安室ちゃんでもtrfでもglobeでもなくhitomiだと思っている僕。


それを代表するのがこれ。
これぞ小室って気がする。

CANDY GIRL

 

三枚目のシングル曲でございます。




最高のイントロ。
このイントロは神。

出だし20秒に腹八分目になるほどのイントロだわ。


最近感じるのは、瞳がキラキラしている人に会うと眩しくて正面から顔をそむけたくなる。


死んだ魚のような濁った目をした自分。


さぁ今夜も死んだ魚のような目を携えて一人でアパートで踊り狂おう。


一人で仮面舞踏会。
観客のいないマスカレード。